2004.05.09
2004.05.01
2004.04.30
2004.04.29
「知らしむべからず」
17日の「ほんとうの悪夢がはじまったのかもしれない」にパウエル長官の言葉を引用しましたが、これは新聞サイトからの孫引きでした。
米国政府のサイトで、そのインタビューが公開されていることを知りました。
http://www.state.gov/secretary/rm/31489.htm
ところでこの公開ページを見て、日本での情報公開はどうなのかと探してみました。
首相も官房長官も、あれほどテレビではコメントを出していながら、それをサイトには全く載せていません。酷い。
小泉総理の演説・記者会見等
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/index.html
内閣官房長官の記者発表内容
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/index.html
しかし内閣府でも、官房長官以外の大臣の会見については細かく出ているのです。
内閣府大臣記者会見要旨
http://www.cao.go.jp/kaiken_youshi.html
どう見ても、総理の情報が一番少ない。官房長官は「記者発表」のみで「記者会見」は皆無。
なんだこりゃ。
「由らしむべし、知らしむべからず」ってことですか。
首相官邸のサイトは、公開ではなく広報、PRを目的としていることが明らかです。
例えば「郵政民営化準備室の立上げで訓示」なんて話は、ちゃんと編集されたナレーション入りの動画ですばやく載ってたりするわけです。
お金かけるところが違います。間違っています。
企業サイトでさえ、まずはできる限り情報をデジタル化し、できる限り情報を公開することが先決で、動画やFlashで「飾る」優先度はずっと低いと思うのですが、国がこんなことやっていてどうする。
政府は情報公開をしたいのではなく、広報宣伝をしたいのだ、ということは動画ひとつだけを見てもよくわかります。例えば「郵政民営化準備室の立上げで訓示」というビデオ
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2004/04/26yusei.html
を見ると、せっかくの動画でありながら、音声はずっとナレーションの人がしゃべっているだけで、首相の訓辞でさえ首相の声が入っていないのです。
情報公開が目的なら、編集もナレーションもいらないから、訓辞を全部載せるべきでしょう。なおかつ訓辞の内容を逐語テキスト化すべきです。
そんなことよりも準備室の看板を首相自ら揮毫したなんて映像の方が重要なんですね、小泉さんにとっては。
米国国務省の記者会見ページでは毎日の会見内容が、テキスト、音声、ビデオで全部公開されてます。テキストのページは、それ自体ほとんどテキスト主体なのですが、ご丁寧なことにさらにシンプルな印刷用のページが用意されています。
http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2004/
インタビューの内容ひとつ、サイトのページひとつ見るだけで、米国と日本の、国、国民、民主主義のありかたの遙かなる隔たりがあまりにも明らかで、愕然とします。
地方政治はまだましのようです。
東京都は会見内容がビデオで全部見れます。会見時はライブもやっているようです。
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIKEN/index.htm
長野県は、知事の記者会見やシンポジウムなどを動画とテープ起こしテキストですべて公開しています。記者の質問も名前入りで読めますので、それが記事になったのと比較することも容易で、県や知事についての情報だけでなく、新聞社や記者がどのようなフィルタとなっているのかを知ることもできます。
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/governor/governor.htm
メディアのフィルタを通さず、オリジナルの情報に市民が直接触れることができ、それをもとにして自らの頭でモノを考えられるという、民主主義を正しく動かすための道具、インターネットがここにあるのに、依然として「余計なことは知らせなくていい」と考える国を、どうしたらいいのでしょう。
すくなくともぼくらは、できる限り自分で情報を探し、集め、比較して、それを元に自分で考えるということを、かなり努力しないといけないようです。
ぼくは自分が流されやすくて、流されてしまうのが本当に怖いので、ますますそう思います。
※なお、パウエル長官インタビューの該当箇所を省略なく訳してみましたので、興味のある方は下手な訳でよければどうぞ。


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